王栄幼稚園は、県下で最も伝統古き幼稚園であり、創立125年を迎えました。ここに創設期から現在までの歴史をご紹介致します。

本園は、1893年(明治26年)に、大江九品寺に『白水女苑』を設立され、その後、1924年(大正13年)に熊本県より幼稚園に認可されました。

広島女学院、福岡女学院、活水女学院、東京青山学院と同じメソジスト教会のミッション・スクールであり、初代より米国人の宣教師が園長をしてまいりました。

明治26年、長崎の活水女学院の創設者であられるエリザベート・ラッセル先生は、島原大地震の時、津波に襲われた熊本側沿岸で、多数の子どもたちが路頭に迷っている事情を見て、収容施設として大江九品寺に「白水女苑」を設立されました。

その後、大正12年、白水女苑より王栄幼稚園(king’s Glory Garden)と名も改められ、鉄筋コンクリートの立派な幼稚園園舎が完成しました。
この時の初代園長は、マーベルリー先生でした。マーベルリー先生は、東京青山学院女学部長として来日し、その後、仙台の愛隣幼稚園を創設した後、熊本の幼稚園のために赴任して来られました。
大正13年に建てられた園舎には、王栄幼稚園の宝といえるものが多数(グランドピアノ、青い目の人形、古い椅子、机)あり、昭和59年に建てられた現在の園舎においても、伝統のある品々を現在もすべて使用しております。

昭和時代に入り、アメリカの宣教師カロリンティーグ先生、アゼリヤピート先生・市川ヒサ先生のもと、神様のお守りの中、日々が流れ、保育室の増改築などをくり返し、多数の子ども達が良き教育のもと巣立っていきました。園舎も老朽化し、建てかえの時期に差し掛かってきました。
昭和55年、粟津安和先生となり、王栄幼稚園10ヵ年計画が始まりました。
モダンな新園舎、屋根つきプール完成。また、白川教会付属保育園2歳児保育が王栄幼稚園に併設されました。これは日本で初めてのことでした。新しい改革により園児も増え、定員増も行われました。また、園舎が建ち25年目には、園舎のリニューアルを行い、建物の安全、美しさも保たれています。
平成25年には、創立120周年記念式典を、明治26年制作のザイラー社製ピアノでピアノ演奏会を行ったことは大きな話題となりました。平成28年には、熊本でいち早く「子育て支援優良企業」の認定を受けることができました。またこの年、熊本地震があり多くの建物が被害にあいましたが、粟津先生の建築学のおかげでしっかりした基礎で園が建てられていたので、クラック一つ入らず、保育を一日も休むことなく、運営することができました。王栄幼稚園の歴史の中でも、一番変革の時代を支えていた粟津安和先生の次の時代を、現在の森眞樹子園長が引き継いでいます。
10代に渡り、すばらしい園長先生の下で、日本基督教団熊本白川教会の付属幼稚園として発展してまいりました。これからの令和時代も、地域の人々に愛される幼稚園であり続けたいと願っています。

明治26年制作
旧ハプスグルグ御用達
ザイラー社製ピアノ日本でも最古の部類
に属するピアノです。

 

 

宣教師が用いた
古い椅子。

 

初代青い目の人形が、
1927年(昭和2年)秋に
到着しました。

 

 

大正時代、
1928年(昭和3年)
青い目の人形の贈呈式
※ 中央に青い目の人形

 

アメリカより送られてきた
二代目と三代目の
「青い目の人形」

 

 

本物のステンドグラス
ガラスアーティスト三浦恵子氏作
「我は世の光なり」
“ロクレール”という独自の手法で
神の慈愛を表現